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お客様と会計事務所の間に生じる感覚のズレとは?2018年03月26日

顧問税理士の変更を検討されている40代の経営者様とご面談の機会をいただきました。

この経営者様の会計事務所に対する大きな不満は次の2つでした。

1.帳簿データの作成を会計事務所へ依頼しているが、試算表が出てくるのが遅い

2.会社の税金はみてくれるが、社長個人の税金は何も考えてくれない

まず、1つ目の不満「試算表が出てくるのが遅い」について、経営者様へ会計事務所
とのやりとりを伺いました。

2月分の資料を会計事務所へ渡すのは、3月15日前後。
そして、2月の試算表を会計事務所から提示してもらうタイミングは、3月末。
一瞬、そこまで大きな不満を感じるほど遅くはないのではないかと思いました。
しかし、一日でも早く試算表を確認されたい経営者様のお気持ちを考えると、
やはり、半月は長いと思い直しました。

普段から当たり前と思い込んでしまっていることこそ、サービス提供側とお客様との
感覚のズレで、悪しき慣習なのだと感じました。
私どもでは、お客様の考えを真摯に受け止めて善処していきたいと思います。

次に、2つ目の不満「社長個人の税金は何も考えてくれない」についても伺いました。
経営者様は「私個人に対する税金は『ザル』ですね!」と仰られました。
つまり、個人の税金対策は全くしていないということです。
一般的に会計事務所は、会社との契約をしているので、社長個人の税金について
そんなに重きをおいていません。
でも、経営者が「具体的な提案までいかなくても、判断材料だけでも提供してほしい」
と考えるのは当然のことだと思いました。

私どものコンセプトは、会社と社長個人の財布を一体に捉えた税務対策です。
社長個人の税金について判断するための材料も、顧問契約の延長線上で提供して
いかなければいけないと改めて感じました。

経営者様と会計事務所の間に生じる感覚のズレを埋めていくことこそ、選ばれる会計事務所への
第一歩であると感じ、今後も努力していきたいと思った面談でした。

文:田所 高志

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